インタビュー

モノづくりの先陣を担う責任とやりがい。

鋳造部 溶解係 担当係長

枝本 大輝

自分がいないと、鋳物づくりが始まらない。

鋳物を製造するための溶解炉「キュポラ」の立ち上げを担当しています(溶湯が出る状態にするので「出湯準備」とも言います)。朝4時に出社してコークスに火をつけ、どんどん温めて、材料を入れていって……といった作業を4時間くらいの時間をかけて実施。8時くらいにみんなが現場に入るんですが、そのタイミングで作業が始められる状態に整えるんです。出湯準備がされないと工場は稼働しません。つまり、私が立ち上げ作業を行わないと、丸一日工場は操業停止になってしまうわけです。もちろん、プレッシャーは感じますよ。でも、自分がいないと何も始まらない。その役割を担っていることにやりがいを感じています。



組織的な対応ができるようにデータを収集・分析。

長い間、出湯準備は感覚的に行われてきました。いわゆる職人の経験と勘が頼りだったんです。でも、属人的なやり方だと担当者が不在となった場合に困りますよね。そのような事態に備えて、誰でも対応ができるよう作業をマニュアル化しようと考えました。今、使用量・風量・温度など様々なデータを収集して適正な時間を算出する作業を進めています。また、コークスの粉の量や水分、銘柄によっても数値は微妙に変化します。そのあたりのデータも収集・分析して出湯を安定化させるための調整を行っています。個人に頼るのではなく組織的に対応できるように、早くマニュアルを完成させたいですね。



みんなが白い作業服を着る中、紺色の作業服を着ている理由。

マツバラの社員は白い作業服を着ています。鋳物工場でも白い作業服が着られるのは、それだけクリーンな職場である証。マツバラには社員が快適に働ける環境が整っています。・・・とここで皆さん、お気づきだと思いますが、私は白ではなく紺色の作業服を着ています。業務上、どうしても汚れてしまうという理由で会社が特別に用意してくれたんです。しかも、白い作業服を着ている社員よりも多めに作業服を支給してもらっています。一人一人の働き方や業務内容に配慮してくれる点も、マツバラで働く良さの一つだと思います。


Profile

鋳造部 溶解係 担当係長

枝本 大輝

北海道生まれの岐阜育ち。学生の頃はラガーマンとして活躍(当時は体重が100㎏もあった)。ラグビーの強化指定選手として新卒でマツバラに入社。

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