11月3日（金）
本当によく頑張ってくれています。お客様が何にお困りなのかをしっかりと把握し、そのお困り事を解決することで次々に新たな受注を生み出してくれているマツバラの営業部はすごい。そして、競争に負けてライバルに受注を奪われていくこともほとんどない、その競争力を有する製造スタッフもすごいと思います。今期、前期比較の中で獲得した受注は約15％増のはず。しかし、総受注量に変化が見られてこないのです。昨今、南北アメリカ、中国、欧州の景気の低迷については多く綴っていますが、景気後退は遂に次局面に入ってきたと感じています。当社は、売り上げの2割以上をアフターパーツの分野で構成しています。そして景気が悪くなると、なかなか新車や新しい農業機械などにも手が出ず、こうしたアフター発分野の売り上げが伸びることで収益を支えることが出来ます。この分野は新車に比べると量が出ない割には付加価値が高いので、この分野の伸びが景気の低迷期の燃料となってきたのです。そして今、この分野までが急降下しています。コロナ禍の完全終息前にロシア・ウクライナ戦争が勃発した折に起きた現象と同じ現象です。一気にこうしたアフターパーツ分野が3割程度落ち込み、その後徐々に回復をしてきましたが、この分野が現状ピーク時の半減まで落ち込み始めています。つまりは新車、中古車の以前に物が動いていないということです。昨日、大阪への視察で高速道路をバスで通りました。連休前の週末なので、普通はサービスエリアなどのトラックの数が恐ろしく多いのですが、駐車場にも余裕がありました。世界的に大きな不況が来る模様です。繰り返しますが、その中で受注を減らさないでいる営業部はすごいと思います。
そして工場も週末に加えて1日/週は当面調整日となる予定です。既に今週からそのような体制ですが、少し暇になったからできる高効率な生産体制をいくつも考えてくれているようです。そのうちの一つに大きな成果が今週現れました。今週初めから色々書いてきましたが、昨日、本日と大きな改善の糸口を確証に近い感じで見つけてくれています。更には、現状の不況が更に一段加速した場合に備えた、更なる高効率な生誕体制も考案してくれているようです。そして、むろんこうした高効率操業は地球に大変優しいものづくりです。地球満足への使命を果たしていきます。
わが社の社員さんたちは本当にすごいです。鋳物は絶対になくてはならない仕事です。昨日に大手の企業様が円安の影響で売り上げも収益も過去最高というニュースを見ました。一方で、多くの企業は円安、物価高に受注減で大変な思いをしています。本来、こうした価格転嫁が最終製品に進むべきなのですが、そうなっていない現実があるのです。この仕組みを治さなければデフレ脱却などありません。最近岸田総理の顔を見るとチャンネルを変えたくなるのは私だけでしょうか。環境のせいにして物事が進むのであれば良いのですが、そうはいきません。こうした逆風の中でもしっかりと帆を前に進める必要があります。こうした社会の風潮の中でもこの大切な産業を守り続けられているのは、こうした力強き社員さんの力です。「中道」、今流した汗は必ず結果となって戻ってきます。今に花咲く。すごいすごい。
さあ、今週も終わっていきます。来週も大きな成果が見られるものと期待しています「本当によく頑張ってくれています」「ありがとう」
Have a nice weekend ! 良い週末をお過ごしください。
社長 松原史尚