「気を取り直して 今週もスタート」

「気を取り直して 今週もスタート」

11月13日(月)

 先週は随分と愚痴ってしまいましたが、今週もスタートです。がんばっていきます。今週も調整日からのスタートです。以前は、現状のお仕事をさせていただくのに月に3日程度しか調整日が取れない生産性でした。しかし、昨今の設備投資、改善が進んだことで毎週生産調整になっています。ある意味では大きく成長していると思います。早く、お仕事がしっかり出来るようにしていきたいですね。しかし、ここも迷うところです。現状、落ち込んでいるお客様が通常に稼働し始めると、操業度は一気に100%を超えていくことになるのです。考えさせられるのは、どこが通常でいつが異常なのかということですね。

 さて語り始めますとまた「愚痴」になりますから、ここはしっかりと現状を受け止め「今何をするか」に歩を進めます。先ずは、今日の会議の話からしてみます。このように生産調整日が増えていますが、非常に忙しい部署があります。鋳造技術、営業といったところです。「人手を増やして欲しい」そこは担当者の本音でしょうが、見積もりはお金を生みません。現状での人員補充は得策ではないでしょう。それでもこうした事態の中で、新規の見積もりが大変たくさんあるのです。そして担当者は対応に追われています。自動車や産業機械等、新たな機種が開発され、そのための部品の見積もりももちろんあるのですが、あまり多くありません。対応に追われる見積もりのほとんどが、同業者さんが廃業されることによる転注です。そして、そのほとんどが小ロット多品種です。そして短納期、大変な労力で見積もりをしていきますが、全てが当社に注文されるわけではありません。(的中率は高いですが)見積もりを出されるほうがどこまで意識しておられるかは疑問ですが、多くの場合には設計から入らなければ価格を出すことが出来ないのです。間違えれば命取りになる点が2点あります。先ずは、製品重量です。重くなりすぎると価格が高すぎて受注できませんし、軽くなりすぎると安くなり受注は決まりますが、損失を出しながら働くことになります。従って、ほぼ完全な形で図面を3次元で起こし正確な製品重量を算出していきます。その上で、型の配置、これにより製品歩留まり(溶湯の何%が製品になるか)を計算します。いわゆる生産効率です。これが2点目です。ここも効率を高く見積もりしすぎれば単価は安くなり受注できますが間違えば損失、逆であれば受注できないことになりますから、真剣勝負です。このような案件がたくさん来ており、その頻度が増えています。つまりは、廃業の数が増えている。もしくは、廃業予備軍が増えているということです。こうした対応を、どのように進めていくか。その対応方法をしっかり決めました。日本国内のみでなく、世界的な人手不足。そしてこうしたエンジニアの不足はより深刻です。その昔、「変わりはいくらでもいる(ある)」と言われた、我々ですが、今は全く逆です。故に廃業に歯止めがかからない事態になっているのです。世界の部品素材を守りぬくために、しっかりと決めたことを守り、お客様にもご理解をいただかなければなりません。

 会議の後は、調整日の現場をゆっくりと歩かせていただきました。今回は多くのメンテナンスの場面を見て回っています。メンテナンスは普段は稼働をさせている機械の中に身体を入れて行う作業が多くあります。各所で質問するのは安全対策のことばかり。「この機械が絶対に動かないようにどのような対策が打たれているのか」と質問して、その答えを聞き、安心をしながら、来週行われます「おそうじパワーアップ活動中間発表」の事前審査もさせていただきました。メンテナンスをしているからなのか、様々なものが乱雑に置かれている気がしました。今回のテーマは「絶対的安全のためのおそうじ」としてありましたので、その面では各部署しっかりと手が打たれていたと思います。しかし、その対策は想定外のことが起きた時でも大丈夫だろうか。そう考えると、まだまだ不安個所は多いと感じています。先週も大きなヒヤリがありました。「幸いに・・・」といったところでしたが、これもおそうじがしっかりできていれば起きなかったことです。出張の関係で一早く審査しましたが、多くの審査員はこれからのはずです。各職場、今一度見直して、良い状態で審査に臨んで欲しいと思います。

 さあ、今週も始まります。明日からの生産がしっかりと進めていきましょう。

社長 松原 史尚

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