「期待」

「期待」

1月17日(水)

 昨年の春アメリカに出張した折に、「ストリートマーケットとグロサリーストアの価格に大きな差がなくなってきた」という話をさせていただきました。しかもストリートマーケットは食べる分だけ変えるがグロサリーストアは袋入りで高くなる。また、ストリートは無農薬で美味しく、グロサリーはその辺りは不明である。もちろんそれほど食べないものはグロサリーでも目方売りはありますが。さておき、その背景には物流コストの大きな値上がりがあるという話もさせていただきました。従って、物が流れていません。良く経済指標として使用されるアメリカの消費者指数、これが上がっているとか上がっていないとか。そもそもの物価が3割近く上がっているのであって、これが上がったからと言って物が流れているわけではないのです。当社ですらこの話の典型的な事例です、これほどの生産調整日を取りながら売り上げは過去の繁忙期を超えている月が何度もあります。つまりは物価が上がっているだけなのです。「物は動いていない」、そしてトラックが、農機具が売れなくなるのは当然のことです。従って、この先大変な時代がやってくる。そう断言したのが昨年の春ですが、まさにその通りの時代が到来しています。本日も農機具関連の受注で更なる減産の知らせが届きました。

 あらゆる分野の産業が低迷し、国が低迷しています。こんな時代のカンフル剤は公共による財政出動なのですが、どの国も進めているのに全く景況感が上がってくる気配がありません。この事態は世界中の国民の「心」が造り上げているのです。ウクライナの戦争、パレスチナの戦争、そして日本の震災。人の心は暗くなるばかりです。こんな時に唯一効果を導き出すのは、世界中の人たちによる「期待する」という心の動きです。昨日のアメリカ大統領選挙の共和党の候補者選び、アイオワ州でトランプ前大統領が圧勝しました。3人の候補が出て、過半数を超える得票を得るというのはまさに圧勝です。トランプさんは4つの罪で起訴されている人ですが、そんなことは関係なく国民が期待しているのです。私にはバイデンさんへの感覚は、ちょうど私の方針「研ぎ澄ませ」といった感じで、トランプさんは「負けてたまるか大作戦」といった感じに映ります。バイデンさんの進めようとしていることは理解するも、何故か「暗い」感じがします。一方、トランプさんは、ある意味無茶苦茶な感覚だけれども何かしてくれそうな気がします。そんな感覚ですね。日本では、まさに岸田さんがそんな感じに思えます。岸田政権に期待している人がほとんどいないのが現実です。繰り返しますが闇を打ち破るのは「期待」という心の動きです。一刻も早く「期待」をさせてくれるような首相が出てくることを期待しています。それは少々若くても、少々破天荒でも何でもよいのです。今は期待こそが唯一の経済を動かせるエネルギーに思えます。

 こんな世の中の流れを嘆いていても自分の周りは何も変わりません。「今何をする」かが大切です。その意味では、今朝も生産への改善、品質への改善、売り上げ向上に向けた改善の計画がしっかりと報告として出されてきています。どれも私にしっかりと「期待」をさせてくれる計画でした。「期待」出来る。そんな改善を日々打ち出してくれるマツバラの皆さんは本当にすごいと思いますね。心なしか「負けてたまるか大作戦」このように言い始めてから、動きが変わってきた気がしますね。どんどん新しい良い種が蒔かれています。こまめに水をやり、しっかりと雑草を抜き、定期的に肥料を与える。当たり前のことを当たり前に進めていけばマツバラは更なる成長を遂げていきます。既に改善は始まっており、現場の巡回もしたいところですが、その巡回の役割ですら計画的に誰かがしてくれる計画になっています。今の私の役割は、黙って「期待」するしかありません。でも納得できる計画だからこそ、「期待」出来るのです。皆さん、吉報待っとるでね。心からの期待を込めて。

社長 松原 史尚

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