「改善提案審査」

「改善提案審査」

4月17日(水)

 今日の午前中は改善提案の審査をさせていただきました。今回も150件を超える提案が寄せられました。以前にも綴りましたが、提案が私に届けられる時には、ほぼ提案が実施された完了形となっています。稀に未実施もありますが、10%もありません。

 さて最近の提案で感じることは、非常に効果の大きい提案が増えているということです。以前は3件程度であった社長特別賞が現在は常に10件以上多い時には15件以上提出されます。今回もたくさんの特別賞が出ています。表彰式が楽しみですね。

 年度末に残念な労災が起きました。発生部署だけでなく、全ての部署で災害内容が共有され何故なぜ分析を通して、自職場での発生の可能性、必要に応じたルールの作成(見直し)、教育訓練まで完成された形で改善が報告されてきていました。決めたことを徹底すること、そして守られていない場合にはその場で注意できる風土を大切にして欲しいです。この事例のように「安全」というテーマでの改善も多く報告されています。

 今どきネタであったのは乾電池を充電型の電池に変更していくこと。また、ケーブル型の機械を電池に変えて持ち運びや機能性を良くし、更にその電池を充電型にしたといったものもありました。こうした改善の積み上げが生産性を上げていますね。

 今回は比較的入社の新しい社員さんたちの提案内容が素晴らしく、更に報告内容が非常に解りやすくスキルの高さを感じさせるものでした。こうした本当に優秀な社員さんがたくさん入って来てくれていることも本当に有難いことですね。足元の段差や突起物が景観化していたのでしょうが、新しい人には違和感と不安全感があったのでしょう。しっかりと改善してくれています。砂こぼれも「ミスサンドだからこぼれても」という当たり前になっている感覚に違和感を持ち、シュートの改善などでその後の作業負荷を半減させるという改善も素晴らしかったです。金型を取り出すときの装置に突起がある。出し難さと同時に、その突起と型の間に指を挟む労災の発生にもつながりかねません。ベテランは慣れてしまって怪我をすることもないのかもしれませんが、こうした突起を改善することで作業性・安全性を高めるといった改善もありました。前職のスキルを活かした改善もありました。金型の改善では、これまで社外のメーカーさんにお願いしてきたことを社内で実施した事例も報告されていました。今は金型メーカーさんも本当に多忙で納期が徐々に長くなっています。こうした改善はコスト低減だけでなく、お客様への納期短縮の効果もあります。慣れ、当たり前、景色化、こうした感覚は全ての面で恐ろしいことです。新たなメンバーがこうした課題をどんどん改善してくれていることも本当に有難いですね。

 「改善提案の精度が格段に上がっている」先ずは「安全」という絶対的なものに対する改善欲が全職場で上がっていること。時代に即した改善を積極的に進めてくれていること。これまでの当たり前を否定して新たな改善を進めてくれていること。そして質が高く、大きな効果を出しています。「そりゃ会社も強くなるよね」。またこのフレーズを使わせてもらいます。

 本当にすごい会社になってきていますね。皆さん本当に有難うございます。今回も素晴らしい提案ばかりでした。心から感謝します。

社長 松原 史尚

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