「半期会議・マネージメントレビュー」

「半期会議・マネージメントレビュー」

10月23日(月)

 本日は半年に一度、今期の方針(目標)に対する各部門の進捗状況を各部門長が報告する半期会議の日でした。以前は、ほぼ半日、時に時間を超過してこの会議が行われていたのですが、昨今は方針も明確であり、その行動計画、またその進捗に対する報告のスキルも上がってきたので、会議が非常にスムーズに進行するようになってきました。それでも、やはり会議は必要だと感じました。

 当社はキュポラという溶解炉を使用して鉄を溶かしています。コークスと言われる(炭)に火を起こし、風を送って温度を上げ溶解していく仕組みです。従って、夏場には湿度の影響を受けたり、雨(最近では特にゲリラ豪雨)の影響を受けて材料が濡れたりすることも多く、こうした水分の影響でどうしても溶解効率が落ちるのです。従って、夏場の方が、生産性が落ちる、そしてコストもかかるというのがこれまででしたが、最近は傾向が逆なのだという報告がありました。「何かがおかしい」という話です。歴史上数千年続いてきた傾向が、当社だけ逆ということは絶対にありえません。条件は絶対に乾燥してきた方が良いのです。どこかが違っている、何か見落としているところがある。そんな感覚で、意見を出し合ってみると良い意見が出てくるものです。明日から、出し合った意見を基にした施策を展開していきます。楽しみです。その他にも、2つほど下期、そして来期に向けた重点対策を決めています。「日々改善」「日々精進」です。

 午後からはマネージメントレビューでした。午前中の会議との違いは、定めた品質目標、環境目標の達成状況を確認し、上手くいっているのであれば、更なる改善目標(継続的改善)に向けた行動を起こしていきます。また上手くいってないのであれば、取り組み(パフォーマンス)を評価し、改善を進めていく。その方向性を導き出すための会議です。結果として、半期では目標達成できていないのですが、昨年までと異なり月次では達成できている月が散見し始めました。良いパフォーマンスが出来ていると思います。こうしたケースの解決策は如何にばらつきを抑えていき、悪くなる原因を追究していくことです。午前中の半期会議と合わせて、こちらも具体的な良い施策を見つけることが出来ました。

 半旗を終えて、下期の具体的な行動計画が出来ました。皆で、しっかり頑張っていきましょう。そして夕方からは鋳物組合の理事会にも出席しています。組合としての現状報告、課題の解決に向けた話し合いを進め、その後に各社の代表者が各社の現状を報告します。同じ鋳造業でも、各社サプライチェーンの中で担っている役割(産業)は非常に多岐に渡ります。まさに我々こそが産業の礎を担っていると実感します。そして、この会議は非常に面白いと思っています。株式の投資でもしている人であれば、是非とも出たい会議だと思います。何故かというと、「我々の中のどこかの会社が忙しい」、その場合にはその会社の担っている産業は間違いなく景気が良いのです。その逆であれば、その産業は良くないのです。そして、我々が生産(製造)の源流であるが故に、我々が暇になり始めるとその産業は徐々に暇(不況)になっていくのです。逆に表面上、景気の悪い産業であっても我々が忙しくなり始めると、その業界(産業)は徐々に景気が良くなっていきます。昨日の会議の中でいえるのは、現状良い業界は半導体だけであるということです。一部造船関係も良いとの報告でしたが、出先が中国であるとのことで先行きは不安だと話されていました。その関連(半導体・造船)商品を生産している仲間だけが繁忙期にあります。結論的に、やはり中国経済の影響をまともに受けているというのが現状です。こうした経済下の中での施策もしっかり打てています。半期会議、マネージメントレビューで決定した目標、そしてそのための行動をしっかり進めていきたいと考えています。

 旅行明け、今週も始まりました。皆さん、今週もよろしくお願いいたします。

 

社長 松原 史尚

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