「もの作りのコツがつかめました」

「もの作りのコツがつかめました」

2月7日(水)

 自動車だけに頼っていたのでは将来的には不安を感じる。そう感じて、自動車100%から少しずつ軸足を全業種にしてきました。売り上げの20%以上が1社に偏重しないようにというのを原則として、生産重量としては偏重する時もありますが、売り上げベースとしては意識してこの原則を守っています。しかし、現状はというと自動車以外は全業種が不調になっています。家電などはどうしてこれほど落ち込むのかと考えますが、一つには値段が上がっていて、賃金はそれほど上がっていないので「買えない・もう少し辛抱する」といった話もあるでしょうし、また新築の家や都心以外ではマンションもアパートも建たないといったこともあり、新しいエアコンなどの消費量も大きく減っているのでしょうね。中国の不動産バブルの影響は大きく、建築・土木といったところが冷え込み建設機械も大きな落ち込みです。農業機械はそれほどの落ち込みではないものの若干は落ち込んでいます。物流コストの上昇から価格が上がっている影響があるのでしょうか、大型農業などで量を作ってセーブするコストが物流コストに食われてしまうこともあり地産地消が増えているために農機具が売れないのか、やはり値段は上がっているので買い控えもあるのでしょうか。こうした中で、やはり日本のハイブリッドは世界一だと思います。ここが絶好調で、唯一世界でもものすごく売れているというのが、トヨタさんグループが過去最高益を出す理由でしょうか。

 そんなこんなによる時代背景で、鋳造業全体の稼働率はしっかり下振れが続いています。そんな中でも、自動車業界の様々な不祥事の影響を受けて生産が停止するなどで自動車鋼板が出てこないこと、建て替えの建設が進まないので解体現場からスクラップも出てきませんから、溶かす鉄源の供給は少しずつ減少しています。また、脱ロシア、脱中国の動きが加速するトルコの成長著しく、トルコにどんどん輸出されている現状です。このように発生はないのに、材料を取り合いますから価格は継続的に上昇する傾向が続いています。受注が減っているのに、仕入れは上がる。結果的に、売値もスライド制で後追いのように上がってきますが、上げていただいた時には次の値上げが来ているという負の連鎖が続いています。こうした状況は、好調な自動車産業ですら鋳造業界では普通に起きています。

 そんな中でもマツバラはよくやっていると思います。最近、モノづくりのコツというものをしっかりつかんだように思います。そんな感覚は昨日のブログの中でも綴った来期の方針の中にも出ていました。

日当たり生産量向上に向けた対策の速度向上と再発防止システムの構築

(品質・コスト・生産性の三位一体の改善)

 鋳造部の方針の中にこうした方針がありました。まさにこの姿勢こそが現状のマツバラの強みであり、そしてモノづくりのコツなのです。

 製造業は、如何に生産性を上げるかが鍵であり、そのバロメータは一日にどれだけ製品が作れるか、その中で如何にコストを下げ、高品質を維持していけるかが大切です。そこを三位一体の改善と表しました。その上で「速度向上」「再発防止」を重要課題として位置付けています。これほど大変な時期なので、鋳造部は継続的に大きな改善に取り組んでくれています。まだ昨年まで、こうした三位一体のバランス感覚がなく、起こる不具合を時に品質面、時にコスト面、時に生産性と私自身が指摘を繰り返してきましたが、どうやら完全にコツをつかんだようです。私自身も製造分野に永年携わり、このコツが掴めたのは40歳くらいの時であった気がします。約15年の年月をかけてつかみました。私の場合は、こうしたコツを感覚でつかみ私個人でのスキルでしたが、今は組織的に、そしてモノづくりの流れ(工程)としてこの感覚をつかんだように思えます。昨日も管理事務所に行き、係長や技術員室の部長、工場長、様々な人と話をしてきましたが、皆しっかりとこうした三位一体の感覚をつかんでいます。今週の早朝会議では鋳造部長がしっかりこうした感覚をつかんだ上での今週の行動計画を発表していました。もう完全に任せても大丈夫です。少し寂しさも残りますが、この先は静観するのみです。良い会社になりました。こんな時代背景でもしっかりと歩を進めています。「経営のコツ ここなりとつかめた価値は百万両」、製造業の根幹は製造現場です。ここがモノづくりのコツをしっかりとつかみました。あとは、このコツが習慣になるまでやり続けるだけです。継続は力です。そしてそのためにISOがあり、継続的改善(PDCA)の手法があるのです。楽しみですね。嬉しい限りです。「任せて大丈夫」この感覚が確証となりました。みんなありがとう。頼りにしています。思い切り期待していますからね。

社長 松原 史尚

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