「ブログ復活 今日は諸会議」

「ブログ復活 今日は諸会議」

6月8日(木)

 今日からブログを復活します。心配しましたが、薬はしっかり効きました。頂いた薬は以前にどこかで見たことのある通常の風邪にも使用されている薬ばかりでした。喉が痛い、咳が出る、熱がある、少し気持ちが悪い、そんな症状に聞く薬です。

 こんなに効くのであれば、以前から普通に処方していただければ良かったのにと思いますが。さておき、復活しました。

 今日は役員会からスタートです。その後、経営会議、営業会議と続いていきました。一応、感染予防のためにリモートでの参加。パソコンを2台置き一方で資料を見ながら、もう一方で会議風景を見ながら。画面の共有で1台でもできる話ですが、2台あることで顔色も見ることが出来るので、私は、この手法が好きです。コロナは悪いことばかりではなかったと思う瞬間でもありました。このような会議の参加スタイルはコロナ前には想像もしていませんでしたから。

 役員会ではいくつかの項目を審議、協議していきましたが、その中から株主総会に向けた報告資料の承認について触れておきたいと思います。

 ロシア、ウクライナ戦争、そこから端を発した超インフレ社会の到来、北米、欧州のダブル不況、中国経済・不動産バブルの崩壊に端を発した成長の急ブレーキ、そこから来る建設機器製造の急ブレーキ、半導体による生産調整は全業種に及びました。一言で言えば、仕事は減るのに仕入れは上がるという最悪の経済環境下というのが前期の経済環境下でした。その中でも、国の支援策等も取り入れ何とか黒字決算を計上し、増収増益で終えることが出来ました。これは偏にお客様のご支援と社員さんの頑張り(改善)の賜物です。心から感謝しています。よくできました。ありがとうございました。また、大型の設備投資も超インフレ到来前に発注し完了させることが出来ました。今、同じ内容の投資をすれば、約2倍の費用が必要となります。本当にぎりぎりで未来への大型投資が出来ました。こうした新たな設備の生産性を活かし、生産性を高めたことで働き方改革の更なる改善も進めています。賞与・給与も対前年比で、社会的に言われる理想値を上回って増額することが出来ました。こうした人を大切にする経営の実践を通して、人材の確保にも成功しました。11名の正社員採用を成功させ、今年の6月末までに全員が赴任してくれました。また、9月には新たに6名の実習生が着任してくれます。離職もネガティブなものはなく、家業の後継をする、定年といった自由での退職であり、離職者の数を入社の数が大きく上回っています。この人手不足社会の中では、本当にありがたいことだと感じています。本来、大きな収益が上げられる予定でしたが、足を引いたのは欧米経済の落ち込みと、中国神話の崩壊です。しかも、当社においては新年早々1月に突然、この巨大市場での急ブレーキの影響が始まり、天国から地獄へと言わんばかりの収益性の低下が起きました。そしてその現状は今尚続いています。しかし、経済環境すら「自責」と考えて考え行動し改善してくれる社員たちの大きな成長があったのも昨期の特徴でした。

 そして既に始まっている第54期、その改善が実を結び始めています。まだまだ、中国神話の崩壊、欧米経済の急ブレーキ前には遠い状況ではありますが、大きな改善がいくつも着手され収益性は着実に向上していっています。また、進むべき方向も明確となっており、今期も目に見える成長を確信しています。

 これが来週の株主総会で報告する内容の全貌です。具体的な数字は避けていますが、本当に大きな成長が出来た年であったと思います。

 中国経済の成長という麻薬、この先も永遠と続いていくと誰しもが思っていたのではないでしょうか。実際、当社の中ではある部門が中国経済の成長に偏重した営業体制で、中国の成長に合わせてその部門も成長を遂げてきました。依存症からの脱却はそれほど簡単に出来るものではありませんが、当社ではこうした未来を予想(想定)し「多様化社会への対応」・・・小ロット多品種生産体制へのシフトを約10年前から進めていたことで、大きなダメージなく新たな目的地に向かって歩を進めることが出来ています。すでに半導体の供給は万全となり、いよいよ全ての産業が本格稼働をするでしょうが、コロナ不況による設備投資の遅れ、超インフレ経済下の中での人員確保等が出来なかったことによるサプライチェーンの弱体化は確実に進んでおり、全ての製造業でボトルネック(血栓)が必ず出来てしまっているはずです。こうした時代背景の中で当社は、設備は最新鋭に、そして人材をしっかり確保し、我が国経済のV字回復への一助になれる力を持つことが出来ました。

 今年も人手不足社会の部品素材を支え、お客様に最高級の満足を提供していきたいと考えています。「ピンチはチャンス」、ここ数年、大ピンチであったと思いますが「大チャンス」に社員一丸となってしていきたと感じています。しかし、まだまだ道半ば、皆で力を合わせて頑張って参ります。

 来期のこの時期にこれ以上の報告が必ず出来ると思っています。みんな頑張ろうね。

社長 松原 史尚

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