「鋳造協会全国大会発表資料作成」

「鋳造協会全国大会発表資料作成」

 10月2日(月)

 10月がスタートしました。流石に朝は大変涼しくなり、それでも日差しは強いので昼間は暑く、朝夕の寒暖差が激しくなりました。どうか体調管理にはお気を付けください。

 さて、本日は6月にドイツで行われた世界最大の鋳物、冶金、熱処理技術等の展示会GIFAとドイツの鋳造工場見学に対する発表の機会を頂戴していますので、その資料作成をしました。

 私はこうした資料の作成が大変苦手です。大学時代、ワープロなるものが台頭してきて工学部生であった私の周りはほとんどワープロでしたが、私は手書きで提出したのを思い出していました。そんなこんなで大変たくさんの人に気を使っていただき、資料の作成、データの提供、写真の提供などを頂き、最後は社内のドクターに資料を完成させていただきまして完成することが出来ました。もちろん、中身は一生懸命考えました。あの時期に綴りましたブログを読み返すことで、あの時に戻ることができました。

 山ほどたくさんブログに綴ったのですが、まとめは

「今回のGIFAの見学、そして工場見学の中で、エネルギー、資源(原材料)の継続的な高騰に対応し、その上で環境配慮も同時に進めるための生産性の向上を目指していくこと。そしてカーボンニュートラルに向けた環境への新しいスタンダードへの対応。重筋労働をする人は消え去り、鋳物工場で働いてもらえる人たちが年々減少していく中での省人化への対応、そして作業環境改善に向けた取り組みを通して働く人に選ばれる産業になっていくこと。こうした取り組みを実現させていくために、鋳造業を営む企業が確固たる収益を上げて、その産業の中に存在する全ての人たちがやりがいを感じていけることが大切であると感じました。未来に向けて日本鋳造業の進むべき方向性を感じ取ることが出来たと思います。一方で、カーボンニュートラルへの明確なスタンダードは出来上がっていません。今回、見学することが出来た工場の全てが2030年までにキュポラを止めて、電気炉に変えると話されていましたが、一方で国の明確な方針が示されておらず、このままキュポラでの操業を続ける選択肢も持っている。電気代の異常な高止まり、インフレによる諸物価の高騰は設備費にも直撃しており、簡単に出来ることでもないとも話されていました。その中でも1社完結型の生産システムを支援しながら鋳物工場の未来を支援する産業の在り方は、鋳物工場の重要性を理解しているからだと思います。この先も、持続可能な鋳造業の在り方がヨーロッパ内で模索され、ドイツ、トルコ、イタリアといった国から発信されてくるでしょう。繰り返しになりますが、目の前に出来ることは、生産性の向上、省力化、その結果もたらされる二酸化炭素排出量の削減への取り組みと、その取り組みを進めるための付加価値の確保を進めながら、鋳造業界に関わる全ての人たちが未来に希望が持てる産業にしていくことだと感じました。」

とさせていただきました。人手不足は深刻です。そしてカーボンニュートラルへの取り組みも待ったなしです。鋳造業界の仲間たちもだんだん減っていきます。しかしこうした背景の中でこうした課題の解決策を示すことが出来れば、大きく飛躍できるチャンスでもあります。そして、今のところはこうした課題に」しっかりと対応策を示すことが出来ています。その結果今朝の朝礼でも話しましたが、どうやら当社は「好景気始動」といったところです。

 こうしたお客様・社会の期待にしっかりと呼応しながら成長できる時にしっかり成長する時が来ています。社員の皆さん一緒に頑張っていきましょうね。

 今週も始まりました、今日も朝からトラブルが出ているようですが安全第一で今週もよろしくお願いいたします。

社長 松原 史尚

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