10月18日（水）
本日は久しぶりに「マツバラ元気プロジェクト」を覗いてきました。「あなたは運が良いですか」、松下幸之助翁が採用の折に尋ね、運が良いと答えた人のみを採用しました。酒井先生がそう話されている最中に入室しました。このタイミングで入室できるのも私には「運がある」と思います。こうした考えを常に意識することも大切だからです。世に当たり前は存在しないと私は信じています。常に有ることが難しい、「有難い」と感じることが大切であり、今日、このタイミングで入室できたのも「必然＝因果応報」なのです。目の前にある結果は常にいつか蒔いた種（行動）が実（現実）になって表れているのですから。故に、本日このタイミングで入室できたのも必然なのです。しかし、その「必然を当たり前のように感じるか、有難く感じるか」、そこが運のよい人と悪い人の差なのです。
人間の気持ちなどは浮き沈みして当然です、当然私も浮き沈みします。今朝の私が典型的でした。今週はコロナが空けて4年ぶりに社員旅行に出かけます。久しぶりであること、そしてこの4年間会社が大きく成長したことを本当に嬉しく思い「豪華な旅行」を私は提案しました。当社の旅行は会社社員親睦会との共催ですので、私の一存で決められることではありませんが、それでも予算の半分は会社が出すために役員会の承認が起点となります。社員さんの中にはこの旅行を非常に楽しみにしておられる方も多いので、私はいつも何とか実現したいと思っています。一方でこうした「つながり」を不得手とする人が増えているのも事実です。結果として社員さんの約4割が参加されない形となっています。それでも楽しみにしてくれる人があるのであれば、是非やりたいと私は思っています。それでも4割も参加しないということは「旅行の時代ではないかな」と一瞬頭に考えが浮かびますが、すぐさまこうした考えを打ち消してくれる出来事が目に飛び込んできます。きっと今回の旅行も素敵な未来の機転になります。絶対になります。打ち消してくれた出来事は、永年、ずっとやりたかったことが今日からスタートしているということです。私がやりたかったこと、それは会社の中の通路を奇麗に舗装するということです。そんなこといつでもやれただろうと思われるかもしれませんが、それが色々あってできなかったのです。最低5日間の工期がかかるのです。「長期連休を利用したら出来るではないか」という話ですが、こうした長期連休には各部署どうしてもやっておきたい保全・修繕があり、また最近では大型の設備更新が続いていましたので、通路なく進められず、どうしてもできなかったのです。その補修工事が今日から始まっています。私自身もわずかな段差に足を取られてヒヤリとしたことがあります。それが「やっとできる」のです。しかし、思い返してみると工事が出来るのは「豪華な旅行にする＝2泊3日にする＝夜勤者もゆっくり旅行に来られるようにする＝旅行前日も調整日にする＝どうせなら帰ってきてからもゆっくりできるよう翌日も休みになる計画にする＝5日の工期が出来るとなったのです。」旅行のそもそもの目的は「舗装工事をしたい」ではありません。しかし、こうして誰かを思ってすることが結果的に自分のしたいことが出来るということは多いにあることです。不可思議です。
今日のマツバラ元気プロジェクトの中で「良かった」と思うことを10個上げるというワークがありました。良かったと思う瞬間とはどんなときでしょうか。これは本当にいろいろです。つまりは「良かった」の度合いなのです。心から本当に良かったと思う瞬間とはどんな瞬間でしょうか。一つは誰かのことやあるいは自分のことでも心から心配していたことが「無事」であった時にも「本当に良かった」と思えるでしょう。もしくは「期待以上の成果」が出た時にも「本当に良かった」と思えるのではないでしょうか。それは、今回の私のように「社員さんを喜ばせたい（大きな旅行に行きたい）＝補修工事が出来た（社員さんの安全性が向上した）目に見えることばかりではありません、ほとんどのケースは、その理由すらわからないで「良かった」が起きるケースがほとんどなのです。しかし、絶対に結果には原因があるのです。今回の補修工事、私は今朝会社に来るまで知りませんでした。（多分忘れていた）だから突然に幸運が来たという感じでしたが、「良かった」になり、それはあの時「善因でなくても社員さんの喜ぶ姿を見たい」と思った結果です。でも原因が変わらないことの方が多く、いつかの善行が今現れる。つまりは「お蔭様」なのです。そんなことを今一度実感できるように、今日あのタイミングで入室しました。それを感じる時に「あ～俺は本当に運が良い」と感じていくのです。
『「生きているだけで儲けもの」、どんなに良いことをしていても、「突然車にはねられて死ぬことはある。」「突然病に倒れることもある。」そうならない一日に「有難い」と感謝するところから「運や徳」は生まれてくる。運や徳を呼び込む人は「貪欲なく・・・足るを知り」「怒りなく・・・感謝する心を持ち」「愚痴ることなく・・人のせいにするのでなく自責で考える」人である。こうした人は明るくなる、そうした人は笑顔が絶えない。そうした人は例外なく「運・徳」兼ね備えた人である』とは、創業者松原啓吉の教えでした。「良かった」とは心次第と考えさせられた、今日のマツバラ元気プロジェクトでした。さあ、明日からの旅行楽しみましょうね。きっと良いことがいっぱいあります。
社長 松原 史尚