「54期が終わります」

「54期が終わります」

 3月29日(金)

 昨日は厳しいことを綴りましたが、早速ドカ停が起きた場所の再発防止への取り組みが報告されてきています。本当に覚悟が感じられる、良い動きです。「塞翁が馬」になりつつあると思います。「喉もと過ぎれば」にならないように、55期は引き締めていって欲しいと願っています。本日、来期に向けたおそうじの方針説明会がありましたが、都度各係の方針の発表後に今月起きた労働災害からの反省を活かした活動を進めるように林おそうじ委員長からも話をしてくれ、各係しっかり受け止めて計画にしてくれている点でも緊張感が高まっている感じを受けました。良きかな。

 昨日、一昨日と55期に向けての経営方針説明会を三回に分けて実施しました。そもそも経営とは経を営むと書いている。経とはお釈迦様の教えであり、お釈迦様の教えとは「善いことをして、悪いことをしない」といもので、善いこととは人に喜ばれること、人に喜ばれるには、困っていることを助けてあげることなのです。このように考えると商売の原則は「社会の困った」を解決していくことなのです。ではどのように困ったを解決していくのか。先ずは、社会が何に困っているのかを明確にしていくことが重要です。その困った見つけ解決していくことが経営であり、その方向性(実施策)を示したのが方針書なのです。こんな話から始めました。

 まだつい5年ほど前までは大量生産、大量消費の時代、この時代にはJIT(JUST IN TIME)という言葉が示すように納期通りに届けてくれる協力企業が非常に感謝されました。この分野はマツバラの得意分野ですから、年度末に温泉の付いた大きなホテルに招待されて何度も表彰をされました。金一封も大変な額で、そのお金でビアガーデンを貸切って社員全員招待して祝杯を挙げることが出来たほどでした。最近は、納期などは当然、というよりも各社(産業)仕事が少なく誰もJIT等に目もくれていない感覚です。つまりは困っていないのです。当面のお客様の困ったは何かと言えば、この少ない受注の中でいかに効率的(低コスト)にものを造るかという点となっています。つまり、私たちは品質の良いものを造ることが大切なのです。そして、もう一点注力するべき点は、ロットが小さくなっているということです。しかしながら種類は減っていないということ。「多様化社会」、つまりは小ロット多品種への対応が社会の困ったになっています。こんな社会背景からここ数年「多様化・小ロット品」を生産する技術を磨いてきました。この方向性が良かったことで、受注量は大きく減少してもある程度の収益が確保できる企業体質が構築できたのだと考えます。そして、更にまた社会の困ったが変わってきています。納期遵守が当たり前でなくなってきています。「人がいない」「設備トラブル」といった課題が顕在化し始めており、当たり前が守られない社会が到来しているのです。今この課題が加速度的に進行しています。こうした課題も急に顕在化したのではなく、容易に想像できた未来です。ここを綴り始めると長くなるので止めますが、円安も物価高も容易に想像できたことです。故に3年前に大型設備投資を決断し進めました。導入工事の時点で購入した設備は既に5割値段が上がっていました。現状であれば2倍近くします。そして「人材の確保」です。「圧倒的社員満足の実現」を企業理念の最初に謳い、2年後以降に変えると宣言したのは3年前でした。ただ3年前はこの理念にするのは少し早いので1年待って移行すると話し、昨年の方針書から「わが社の社会的役割」を変えました。今こそ、マツバラが社会に圧倒的に必要とされる会社=社会の困ったを確実に解決していく会社になっていくのです。多様性社会に当たり前を当たり前に行いながら、最高級の品質をリーズナブルな価格で対応していく。それが55期目指すべき方向性です。

 昨日中部経済産業局から

【本日、「多様な人材活躍/働きやすい 中小企業事例集」を

当局ホームページにおいて公表いたしました。(https://www.chubu.meti.go.jp/b32jinzai/jirei/index.html)。

併せて、これについて、プレスリリースも実施いたしました。】

との報告を頂きました。

 さあ、社会の困ったを解決する会社になろう。

 そんなことを経営方針発表会で社員さん全員にお願いしました。

 さあ、週末、そして年度末です。最終バタバタしましたが、最近急成長の反動で少し、色々なところが緩んでいましたから、55期、そして未来に向けて良いバタバタ出会ったと感じています。「負けてたまるか大作戦」55期も素晴らしい年にしましょうね。

1年本当に有難うございました

Have an excellent new business year !

良い年にしましょうね 

社長 松原 史尚

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