「マツバラ元気プロジェクト」

「マツバラ元気プロジェクト」

12月15日(木)  

 本日はV字経営研究所の酒井先生をお招きしての月1回の定例の勉強会です。午前中は製造関連部門長による製造元気プロジェクト、そして午後からは製造関連部門長に新入社員さんを中心とする私と年齢差30歳以上ある皆さんを加えたマツバラ元気プロジェクトの日でした。  

 いつもは酒井先生からお題を頂いての勉強会になるのですが、今回は私から先生にテーマをお願いしての勉強会を開催しました。    

 午前中は、「入社ラッシュの現在、如何に新入社員さんたちに仕事を覚えていただくか、それは、会社都合で早く戦力になってもらうという観点ではなく、新入社員さんに『やりがい』『充実感』『社会への役立ち感』『成長実感』といったものを持っていただけるように如何に育成プログラムを確立していくか」という命題。専門用語では「オン ボーディング」プログラムというのだそうです。参加者から活発な意見が出され、新入社員さんに限るのでなく、全社員に向けた育成プログラムが必要という結論になりました。先ずは、既に10日後に迫った年末工事の開始に伴う、生産調整日を活用した、新入社員さんの研修に向けた係長さんとの打ち合わせを実施する。そして、その内容について実施して報告をすること。そして、来月までに決めた内容についてのまとめと、実施した内容評価について、更には長期的な育成システムについて次月再び検討していくことになりました。「圧倒的なES=社員満足」は収入や休みや福利厚生の充足だけでは絶対に得られないというということ、そしてこうした社員さんに与える満足では大手の企業には絶対に勝てない、自ら考え行動する、自己実現や自己超越の機会は我々の方が絶対にある。こうした、自己実現、その前に存在する皆がお互いを承認することが徹底できるマツバラオリジナルの「オン ボーディング」システムを造り上げていくことを皆で確認しました。詳細は、また次月にお知らせできればと思っています。  

 さて、午後からは会社の雰囲気(ムード)をいかに良くしていくか。現状、工場見学の案内を若手の係長たちがしてくれます。工場見学に案内すると、会社中の皆さんがしっかり挨拶をしてくれて、特に念入りにおそうじもしてくれて素晴らしい姿勢でお客様を迎えてくれます。そして、若い係長さんたちの案内にも様々な感嘆の声が頂戴できるのですが、私には更なる進化が必要だと感じていますす。例えば、郵便局さんや宅急便さん、協力企業さん、こうした人に接する接し方になると、皆が当たり前のように接しています、もちろん丁寧なあいさつもないのです。そのように感じているのです。私たちが、同じような扱いをお客様にされたらどうでしょうか。良い会社と評判が高い会社の共通点は、物を買っていただける会社さんからの訪問者だけでなく、こうした協力企業さんへの対応も素晴らしいのです。この先、当社がお迎えるする全ての人たちに最高のお出迎えをしたい。そのためにどうすればよいか、そんなことを皆で考えたいというのが酒井先生にお願いしたテーマです。  

 私は会社の雰囲気をもう少し良くしたい程度に考えていたのです。つまり社内の雰囲気に少々違和感を感じていた程度なのですが、事態はもっと深刻であったようです。挨拶すらしっかり出来ていない、そのために協力企業さんとの意思疎通が出来ていない。そこからさまざまな不具合がすでに起きており、そのしわ寄せは調達の担当である若いスタッフ2人に来ているというのです。意思疎通が出来ていなければ、「どんな不具合が起きるだろうか」というテーマでの話し合いでは、すでに起きてしまっている事例を引き合い次々に現状起きている課題が出されていきます。そして、「この状態をそのまま放置するとどうなるのか」というテーマになると。「協力企業さんは地域の人たちが多く『マツバラは悪い会社』という風評被害から採用難、離職という最悪の事態になる。また納入ミスなどが起き、操業停止や労働災害にもつながっていく。」私の感じていた違和感はとんどもない恐ろしい未来の悲劇を招きかねないという結論に導かれました。そして、「現状を打破するためにどうするのか」で導き出された答えは、「挨拶運動の展開」です。  

 今日も酒井先生の手腕はあっぱれでした。社長に言われて挨拶運動を進めるのでなく、自らその必要性を感じて進める。しかも「このまま放置すると、社内で超人手不足や品質、生産性の著しい低下、更には労災まで起きるかもしれない」という、強烈な問題点を感じ、その上で「何故するのか」を明確にし、その対応策を自らが考えて行動を起こしていくということは、出てくる結果が明確に違ってくるのはたやすく想像できることです。何度も紹介していますが、当社では11年以上おそうじパワーアップ活動という環境整備活動を展開しています。その活動を通じて多くの若手が育成され、管理職や部長までがこの活動の委員長経験者です。また一つ、マツバラの大きな歴史的な活動が誕生しそうです。  

 そして私はこの「あいさつ運動」を会社経営の根幹に置いていきます。その前に、今日を皮切りに更に進め方を検討し、若手が役員会でプレゼンをして活動を展開していくことになります。そのプロセスも非常に楽しみです。今日も超スーパーラッキーな日になりました。酒井先生、ありがとうございました。

社長 松原 史尚

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