「新期スタート4月を振り返り」

「新期スタート4月を振り返り」

4月28日(金)

 4月も今日で出勤日が終わります。そしてゴールデンウィーク突入、今年は1日2日が連休の狭間になっていること、受注も今一つ伸びてこないことも予想できたので、1日2日を生産調整日として連休工事を含めたメンテナンスをしっかりする日にしました。いずれにしてもゴールデンウィークがスタートします。皆さん良い連休を過ごしてください。

 さて、4月の振り返りですが、新期の受注も立ち上がっており受注が増えてくるのかと予想しましたが。半導体に起因した生産調整が家電分野にも拡がったため結果的に3月レベルと変わらない数字となっています。

 全業種に渡って受注が10%~15%落ち込んでいる状況であり、総粗利という観点では非常に収益が上がりにくい状況にあります。その中で4月は大規模な賃上げも実施しており、更に収益性ということでは不安材料が多いところですが。本来、こうした中小企業の受注の低迷はそれによる収益性の悪化を値上げにより改善するように国は促していますが、お客様の収益性も大切であり、先ずは自助努力が必要だと考えています。そんな中、多くの改善が生まれ体質強化が進んでおり本当にありがたいと感じています。先日、大平工場の件は触れました。大きな改善です。今週の朝礼では営業部係長が全体的な景況感の低迷期にあり、見積もり依頼が出てくるのは小ロット品が多い、一方でこうした小ロット品は付加価値が高いのでしっかり受注して全体ボリューム(受注)は大きくなくても収益性をしっかり確保していきたいので、造る側の協力をお願いするという話が出ていました。また、技術員室は低価格の材料をうまく使いこなしておられる同業者さんに見学に行き、意見交換をしてその道を模索してくれています。有難いことです。そして本日また嬉しい報告がありました。コスト改善を目指し材料の配合比率を変化させたことにより、社内良品率が若干落ちてきました。これまでの当社であれば即座にトライ前の配合に戻すところですが、今回は一歩踏み込み、その異常の発生原因を予想し、その対策を更に原価低減できる方向での施策を考案したというのです。そして、既に試作を行い良好な結果が得られおり、連休明け以降量産レベルでも展開していくというのです。もちろん、製品の出来栄えを確認する仕組みもしっかり造り上げられています。

 4月を振り返り感じることは「自律性」ここが備わった組織になってきたということです。先ずは、対策の前に狙うべき方向が明確になっており、その課題に向けた施策を自ら考案しているので、その施策が上手くいかなかったときでも、その原因を考え次の手が打てているのです。また、こうした内容を自部署だけでなく、しっかり周知して会社全体で取り組めていることも素晴らしいと思います。そして、いま何より嬉しいことは、「自律性」自ら考えて行動しているので、皆非常に楽しそうに仕事をしてくれていることです。それは今月立ち上がったあいさつ運動の効果もあると感じています。

 今期はしっかりとした賃上げもしましたが、来期も同じようなレベルの賃上げをしなければなりません。その未来に向けて、こうした「人の成長」は本当に素晴らしいと思います。鋳物を造る前に「人をつくる」、その重要性を改めて感じさせられました。

 今月も良い月になりました、連休の関係で受注は落ち込みますが、それでも数字が出せるように皆の「自律性」を大切に継続して「Be better 」で進んで欲しいです。みんな本当に有難う。

社長 松原 史尚

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