「54期始動」

「54期始動」

4月3日(月)

 本日より54期が始動しました。今期から「わが社の社会的役割」を

「圧倒的社員満足度の実現で人手不足社会の部品素材を支え、最高級の顧客満足度を創造し、具体的な地球満足の実現への使命を果たす」と変えました。これまでの「人を大切にする経営の実現で世界の部品素材を支え世界平和の実現に寄与する」の考えを変えるということではありません。企業理念は「人を大切にする」という不変の考え方であり、これまでの社会的な役割が変わるわけでなく、継続して追いかけていくものです。

 時代は大きな変革期を迎えていきます。「カーボンニュートラル」この言葉が社会に異なったイメージを持たせていますが、これから始まる社会は「脱石油」という社会であり、完全にカーボン=元素Cを無くすということではないのです。事実、先日の新聞にEUが水素と二酸化炭素を原料とする燃料によるエンジンは認める方針を打ち出しました。この燃料は人口石油と言われるものですが詳細については下記参照にしてみてください。

https://enechange.jp/articles/synthetic-fuel

 もともとの石油そのものがメタン系の炭化水素CnH(2n+2)の集合体であり、CとHを活用していく原理に大きな変化はありません。現状の課題なども、上記サイトに詳細が書かれていますので参考にしてみると良いと思いますが、燃料となるものは液体であり、燃焼される仕組みについてもほぼ同じようなものであり、今後も当社が生産する鋳鉄は必要となると予想できます。この合成燃料は地球温暖化に無害であり、現状の石油は有害の結論付ける内容には、水素の精製、CO2の回収等個人的には納得できない部分もありますが、この流れは世界の大きな意思なのだと思います。その背景には、以前どこかで綴った「中国のシェールガス・オイル田」が想像以上に巨大であったことが真因だと思います。「石油社会」の中で、中国が巨大産油国となる社会からの回帰、そしてロシア、ユダヤとイスラムといった背景を考えると納得の構図です。この話を始めるといつまでも続いてしまうので、話を元に戻します。「鋳物造り」は継続して必要となります。その中で、製造業の働き手をいかに確保していくのか、そして想像を絶する人手不足は既に社会的な課題となっています。

 大きな時代の変革期の中でも「モノづくり」は極めて重要な産業であり、これまでの社会的な役割で目指した「世界平和の実現に寄与できる」崇高な仕事です。そしていつも話します「ピンチはチャンス」であり、この人手不足社会の中では部品の調達がおおきな課題となってくるはずなのです。その中でしっかりとモノづくりが出来る会社になる事でお客様の最高級の満足が創造できるはずなのです。特に、この先も軽量化や多様化は進むばかりと考えています。当社の得意とする小物・薄物・小ロット多品種の技術はその中でも光り輝いていくはずです。そして、「具体的な地球満足への使命」当面は「リサイクル」というキーワードで貢献を目指していきますが、キュポラから排出されるCO2を原料とする研究へと歩を進めることでこれまで鋳物づくりにおける溶解に対する考え方に「パラダイムシフト」を起こしていきます。

 「圧倒的な社員満足度の実現」、既にメディアなどで発信される「賃上げ」の社会的平均を大きく超えるレベルでこの4月から実施しています。有給休暇の取得率では1000人以上の大企業で63%、中小企業53%とされる中で当社は70%を超える数値となっています。しかし、こうした「お金」「休み」といった数値で社員さんが真に満足するのかと言えば、そうでないと思うのです。たった一度の人生の中で、「多くの人に役立ち「ありがとう」と言われる人生を送り、その結果が社会にそして地球に役立っている」その役立ち感こそが「自己実現」を通して社員さんそれぞれの満足につながっていくのだと考えています。社員さん、お客様、地球(社会)、どれか一つだけが「良い」ということは絶対にありえないのです。三方良し(吉=よし)の考え方こそが、新たな社会的な役割で目指していくべき方向です。さあ、54期が始まります、社員の皆さん、時代がマツバラを後押ししています。大きな未来に向かってともに出陣していきましょう。

社長 松原 史尚

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