「製造元気プロジェクト・マツバラ元気プロジェクト」

「製造元気プロジェクト・マツバラ元気プロジェクト」

11月12日(土)

さて、通常は土曜日にはブログは書かないのですが、月曜日は別に紹介したいことがあることと、昨日は非常に嬉しいことがありましたので異例の土曜日にも書かせていただきました。

以前にもブログで紹介させていただきました午前中は製造関連の部門長さんと私とでいかに製造業である当社の付加価値の源泉「製造関連部門を元気にしていくか」を考える時間、そして午後からはマツバラ全体を元気にしていくことを、全ての新入社員と選抜された昨年度の新入社員さんと製造関連の部門長が考えていく、製造元気プロジェクト、マツバラ元気プロジェクトが昨日行われました。V字経営研究所の酒井先生を講師(コーディネーター)に学びの時間を進めていく日でした。酒井先生をコーディネーターと表現するのは、「牛を水飲み場にまでは連れていける、でも飲むかどうかは牛次第なのです」と酒井先生がおっしゃられるように、教えてもするかしないかは本人次第なのですが、それでも酒井先生は人をその気にさせる天才であるからです。講師、教えるのでなく、人(会社)の良さを引き出し、その長所を引き出していく、それは参加者自らの意思で。故に、私は講師でなくコーディネーターと感じています。

さて、今回嬉しかったことと表現したのは、この勉強会の内容からではなく、その時間の中での社員の成長、そして会社としての気運の向上を感じたことです。

そのタイミングは、午後からのマツバラ元気プロジェクトのアイスブレーク(ブリーフィング)「GOOD & NEW」の中でやってきました。今週起きた、新鮮なこと、もしくは嬉しかったことを参加者全員が話すのですが、私は「1名の新入社員が入ってきたこと」を嬉しかったこととして話しました。当社は、これまであまり受注と求人に困ってきませんでした。業界では、ある分野のスペシャリストとして知られていますから、受注は一定量確保できてきました。また、地元ではある程度良い会社として知られており、募集をすると一定の人数は確保できて来たので、当社の魅力をホームページ等を通じて発信することもなく2015年からほとんどHPも触ることなく過ごしてきたのです。

しかし、時代は超人手不足社会に突入し、多くの会社が福利厚生や賃金面の改善を進め、こうした情報をしっかり発信していくようになり、当社のように何も手を打てていない企業は職を求める人たちに選択をされなくなったのです。事実、本年度春先に実施した求人では一人の採用をすることもできませんでした。その結果を重く受け止めてHPのリニューアルを進めました。そして、このHPは私たち経営陣が造っていくのでなく、若手の社員さんたちが中心となって制作を進めてくれました。このHPには、当社の魅力が満載されています。そして、その魅力は会社(経営陣)の思いでなく、社員さんたちの生の声として発信されています。このHPが機能して、今回の募集では、本当に多くの方に応募をいただけました。勤務時間や、希望職種等、現在当社がお願いしたい人とは条件が合わないなどの理由で多くの人にお断りをする結果になったほど多くの皆さんに応募をいただけました。お断りした方々には申し訳なく感じます。そして、募集の結果は、10日のブログで更新した通りですが、来春までに約15名の新入社員さんに入社いただける予定でおります。0から15名です。こうした結果が、社員さんたちの総力で創り上げることが出来たこと。そして、その記念すべき一人目の入社が今週であったこと。それを今週の私のGOODとして話しました。

8名を二つのチームに分けて1グループ4人で進める1時発表、そして順番で回るグループ内のコーディネーターが選んだ一人が他グループに紹介する二次発表、その2次発表に私が選ばれました。選んでくれたのは今年入社の女子社員さん。既に、今年のマツバラ元気プロジェクトが始まって8か月、忖度なるものが働き、なかなか私が指名されることはないのですが、彼女は躊躇なく「社長お願いします」と指名してきました。そして、発表内容に対して、参加者から質問をされるのですが。新入社員、昨年の新入社員から質問ラッシュになりました。「二人目はいつ、今年中に何人」「社長はどういう基準で人を選ぶのですか」等など。こうした内容というよりも、毅然と私を指名してくる新入社員、どんどんと質問攻めにする参加者たちとの距離感のなさ。良い気運であり、この話は別グループにもしっかり聞いて欲しいと判断し私を指名した新入社員の判断に大きな感動を覚えました。また、一つ大きなGOOD & NEWになりました。

当社は本当についてついています、設備投資も遅くなり古い設備で社員さんの不満も大きかったと思います。しかし、古い設備だからこそ学べた保全の基本があります。大不況の補助金を待つという選択をしましたが、あと少し遅くなれば社員さんたちの離職へと繋がっていったかもしれません。また、待って待って待ってやっと入ってきた設備だからこそ大切にし、古い設備で培った基本を活かし、大きな生産性の向上をもたらすことが出来たと感じています。人についても同じことが言えます、社員さんの離職は少なかったけれど、定年退職や外国人の皆さんの帰国により人員は減少しており、特に製造現場の皆さんに対する負荷は大きなものがありあした。しかし、少ない人数だからこそ、特に経験の少ない若手社員の成長がありました。そして、求めて求めて求めた新しい社員さんたちだからこそ、大切に育ててくれると感じています。そして、補助金の確保、人材の確保、それを与えられるのでなく、自らが主体となって進めていった取り組みは当社の大きな財産になっていくのだと思います。ぎりぎりセーフ。いつもこんな感じですが、であるからこそ誰かがやるでなく、みんなでやる。そんな機運が高まっていくのだと感じます。昨日の学びの中で、一番若い社員さんたちとの学びの中から、当社の気運向上を感じました。今日も良い一日を休日の社長室の中で感じています。

皆さん、良い週末を。

社長 松原 史尚

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